部屋干し臭の原因はモラクセラ菌:梅雨前に知る洗濯の対策5つ

ライフハック

結論

梅雨の時期に多い洗濯物の生乾き臭は、「モラクセラ菌(Moraxella osloensis)」という細菌の代謝物が主な原因であることが、花王株式会社と愛知学院大学の共同研究(2011年)によって特定されています。この菌は気温20〜40℃・湿度60%以上の環境を好み、洗濯物の乾燥が遅い状況で繁殖します。対策の基本は「素早く乾かすこと」「除菌成分のある洗剤を使うこと」「高温乾燥で菌を死滅させること」の3点です。2026年5月時点の公開情報に基づきます。

本記事でわかること

  • 部屋干し臭の原因菌と、その科学的な根拠
  • モラクセラ菌が繁殖しやすい条件と環境
  • 梅雨時期に役立つ具体的な5つの対策

1. 部屋干し臭の正体

洗濯物の生乾き臭の主な原因は、モラクセラ菌(Moraxella osloensis)という細菌の代謝物です。花王株式会社と愛知学院大学薬学部の河村好章教授らの研究チームが2011年に発表した研究によると、この菌が皮脂や汚れを栄養として増殖し、その代謝物があの独特の不快臭を発生させることが確認されています(出典: 日本経済新聞、2011年6月29日付報道)。

モラクセラ菌は自然界に広く存在する常在菌の一種であり、特定の商品や洗剤だけで完全に排除できるものではありません。乾燥した状態では活動が抑えられますが、水分に触れると活性化するという性質があります。洗濯物が乾くまでの時間が長くなるほど菌が増殖しやすくなるため、生乾き臭が強くなる傾向があります。

菌が最も好む環境は気温20〜40℃・湿度60%以上の条件です。梅雨の時期(6〜7月ごろ)は外気の湿度が上昇し、室内でも高湿度になりやすいため、部屋干しをする機会が増えるこの時期は特に注意が必要です。

2. 効果的な5つの対策

対策1:洗濯後はできるだけ素早く干す

洗い終わった洗濯物を洗濯槽に放置すると、湿った閉鎖環境でモラクセラ菌が増殖します。東京ガス「ウチコト」の情報によれば、洗濯終了後はできるだけ早く取り出して干すことが推奨されています。夜セットして朝まで放置するような使い方は、臭いの原因になりやすい習慣です。

対策2:除菌・抗菌成分入りの洗剤を使う

「部屋干し用」「除菌」と表示された洗剤には、菌の繁殖を抑える成分(銀イオン・除菌剤など)が配合されているものが多くあります。酸素系漂白剤(主成分: 過炭酸ナトリウム)を洗剤と併用することで、除菌効果が高まるとされています。ただし衣類の素材によっては漂白剤が使えない場合があるため、洗濯表示を事前に確認してください。

対策3:高温乾燥で菌を死滅させる

モラクセラ菌は熱に弱く、60℃以上の環境では死滅するとされています(出典: スワローチェーン「センタクン」)。衣類乾燥機の高温コースや、アイロンがけは有効な手段の1つです。乾燥機やアイロンを使う際は、衣類についている洗濯表示を確認し、熱に耐えられる素材かどうかを必ずチェックしてください。

対策4:干し方を工夫して乾燥時間を短縮する

洗濯物を干すときは衣類どうしの間隔を十分に確保し、風が通りやすい状態にすることが基本です。扇風機や除湿機を活用して風を当てると、自然乾燥より乾燥時間を短縮できます。部屋の中心付近に干したほうが、窓際より空気の循環が良い場合もあります(住宅の構造や窓の配置によって異なります)。厚手のパーカーや折り重なりやすいタオルは、乾きにくい素材の代表格です。ハンガーを工夫して内側まで空気が当たるようにするなど、干し方を工夫することが有効です。

対策5:洗濯槽を定期的に清掃する

洗濯槽の内部にカビや雑菌が繁殖していると、洗濯のたびに衣類へ菌が移りやすくなります。洗濯槽クリーナーを使った定期清掃は、月1回程度が一般的な目安として専門家から示されています。市販の洗濯槽クリーナーには、酸素系と塩素系の2種類があり、素材によって向き・不向きがあるため、洗濯機の取扱説明書で使用可能なタイプを確認してから使用してください。

3. こんな人におすすめ

  • 梅雨の時期に洗濯物の臭いが特に気になる方 → 対策1・2(素早く干す習慣と洗剤の見直し)
  • 花粉や雨が続き外干しができない方 → 対策3・4(乾燥機や扇風機と組み合わせた室内乾燥)
  • すでに臭いがついてしまった衣類をリセットしたい方 → 対策3(高温乾燥と酸素系漂白剤の活用)
  • 洗濯機自体が気になりだした方 → 対策5(洗濯槽クリーナーによる定期清掃)

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まとめ

  • 部屋干し臭の主な原因は「モラクセラ菌」の代謝物であることが、花王と愛知学院大学の研究(2011年)で特定されている。
  • 菌は気温20〜40℃・湿度60%以上の環境で繁殖するため、梅雨の時期は特に対策が必要になる。
  • 基本的な対策は「洗濯後すぐ干す」「除菌洗剤を使う」「高温乾燥で菌を死滅させる」の3点で、これらを組み合わせることで臭いを抑えやすくなる。

出典

  • 花王など、部屋干し臭の原因菌解明 — 日本経済新聞(2011年6月29日) — https://www.nikkei.com/article/DGKDASGG2800A_Z10C11A6TJM000/
  • 部屋干しの洗濯物の嫌なニオイ、なぜ乾かしても取れないの? — 東京ガス ウチコト — https://uchi.tokyo-gas.co.jp/topics/5292
  • もう悩まない!洗濯物の嫌な臭いの元「モラクセラ菌」を徹底解説 — クリーニングのスワローチェーン — https://www.swallowchain.com/sentakun/archives/136

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